杏ノート

花や木や石の話です

このブログで挙げた文献等の信頼性について

韋駄天という仏様はご存じであろうか。韋駄天は分類上は天部の仏様である。天部の仏様の説明は私の能力を超えているので、ここでは

仏様には、外来の神様が転じて仏様となった方がおられるというだけという説明にとどめておく。

韋駄天も元々はスカンダというインドの土着信仰の神様である。「スカンダ」が「私建陀」と漢字で写されて、それが「建陀」となり、建の字が誤写で違となり「違陀」、違の字のしんにょうが抜けて「韋駄」、天部の仏様なので天がつけられるようになり「韋駄天」。

おいおい。真言はいだてんで唱えられているのだが、真言は音韻自体も大切なのに、これだけ呼び名が変わっちゃていて良いんだろうか?と思った。

 

印刷やコピーがなかった時代は文献の複製は書写だったので誤写は避けられない事だった。

このブログも結構手打ちが多いので、誤写がある。(頑張ってチェックはしています)。

 

また、文献についての知識はないので、どの文献の信頼性が高いかどうかについては考慮していない。

きちんとした本では、底本は〇〇を用いてという所から細かくチェックした史料を明記しているが、私はどの史料が信頼性が高いか、などの知識が無いので、選別する事なく一律に採用している。文献が玉石混淆状態なのはお許し願いたい。

web上に流れたものは意図した事と違うことに用いられることがある。なるべく信頼性の高いものや専門家の著述に依拠して書いているのは情報をwebに流した者としての責任からであるが、しょせん余暇の範囲で調べている事なので手の回らぬ箇所は多くある。

 

元々は昔の書物の薬材や食材の同定のために、いろいろ史料にあたり「言葉を集めていた」だけなので、「この語はこの植物である」という正確さよりも「この語はこの植物を指しているかもしれない」という可能性を重視している。

昔の書物を読みながらこれは何なんだろうと考えることは面白い。そういう楽しみの一助としてこのブログを利用していただければ幸いである。