杏ノート

花や木や石の話です

かいもちひ(本文)

宇治拾遺物語の有名な話に「児のそら寝」と呼ばれている話がある。 宵のつれづれにかいもちひを作り始めるのだが、この「かいもちひ」とは何だろう。 私が古文で学んだときはぼたもちだと教えてもらった。餅に何らかの餡を絡めたもののことであろう。 しかし…

昔の中国の薬剤

『中医中药医古文难字字典』の薬剤のみを一部抜粋する。 冇 冇骨消→めなもみ。 畐 畜畐子→あけび。 鬲 鬲子→とりかぶと。(附子) 堇 大叶堇菜→? 堇菜→りんどう? 三色堇→? 畺 しょうが。 瑿 黒い琥珀。 䪤 ゆり。 (丙丙の下にヒヒの下に足へんに巳) ほ…

歌詞は変わりゆき良くなる

「かえるのよまわり」という歌はご存じだろうか。 知人はそれをキャンプファイヤーで知った。手遊び歌なので動作と共に教えてくれた。 ところがその場にいた年配の方が(戦前生まれの方)その歌を知っていたのだ。(手遊びは知らなかった)。 しかし、歌詞が…

シチヘンゲ属のはなし(本文)

2023/08/19 公開 (写真の花は恐らくコバノランタナなのでブログの記事名をシチヘンゲ属とぼかしました この花なあにと思って上の写真を調べたらシチヘンゲ属という名前に当たった。 七変化。これはアジサイの別名でもある。 紛らわしいが、このコバノランタ…

こえんどろのはなし(本文)

2023/08/18 本文投稿 こえんどろ、という語を日常耳にしない。 スパイスならばコリアンダー、食材ならばパクチーだ。 『草木名彙辞典』から。(p197) ◎見出し語は「こえんどろ【胡荽】」。 ◎和名はCo-entroポルトガル語より。 ***こえんどろはポルトガル由…

このブログで挙げた文献等の信頼性について

韋駄天という仏様はご存じであろうか。韋駄天は分類上は天部の仏様である。天部の仏様の説明は私の能力を超えているので、ここでは 仏様には、外来の神様が転じて仏様となった方がおられるというだけという説明にとどめておく。 韋駄天も元々はスカンダとい…

木のものさし(追記しました8/14)

説明文を数行追加しました。

このブログの学名表記について

気にはなっていたけれども学名表記についての話。 このブログ内での学名は全て活字(イタリック体と立体)を区別せずに表記しています。命名書名とかの活字も変ですしね。 このブログはスマホから入力していることもあるし、そもそもPCでも私は活字を変える…

木のものさし(本文)

2023/08/13 本文公開。 2023/08/14 『熱帯植物要覧』で調べた事項を追記。 ニュージーランドの木のものさし。 この(使用されている)木、何の木? 『熱帯植物要覧』で調べた。 (少しづつ書き加えていきます)。 左半分。 ⭐︎RIMU リム。学名Dacrydium cupr…

刺蜜のはなし(本文)

2023/08/09 本文公開。 (写真からこんなのかな?と描きました。豆科なので花はエンドウとかと同じの形です。) 聖書の中にマナと呼ばれる食べ物がある。 よくわからないが突然現れて食べ物になった不思議な食べ物だ。 私も探してみたが何がマナなのかはわか…

和椹(本文)

2023/08/09 本文公開。 和椹(倭椹)。典座教訓の出てくる言葉であるが以前これは何かと思って不思議に思って調べた。 以下その時のメモ書きである。 13世紀初めの頃に書かれた『典座教訓』の中に「和椹」という語が出てくる。これは、中国僧が麺汁を作るた…

引用参照した資料

2023/07/28 公開 2023/07/29 『古代波斯医学与中国』『中日植物名称対照表』『ジャムウ インドネシアの伝統治療薬』『出島の薬』追加 2023/08/08 『三法方典』『回回藥方考釋(上)』『大唐西域記』追加 2023/08/13 『熱帯植物要覧』追加 2023/08/14 『植物…

ハスのはなし(本文)

2023/07/28 本文投稿 2023/08/03 表紙変更 『草木名彙辞典』からハスの別名。 蓮。荷。藕。蜂巣。…他にも沢山ある。変わったところでは六郎。草木名彙辞典には無かったが不語仙。 『草木語彙図鑑』にはハスを表す漢字が幾つかあった。藕の訓読みは、「いも」…